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カシマさんとは?「足はいるか」の正しい答え方・由来・テケテケとの関係を解説

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2026-10-30 公開

カシマさんとは?「足はいるか」の正しい答え方・由来・テケテケとの関係を解説

深夜、枕元まくらもとに現れて問う――「足はいるか?」。答えを間違まちがえれば、連れて行かれる。この話を読んだあなたのもとにも現れるという、最古参クラスの“感染する怪談かいだん”を解説します。

カシマさんとは?基本情報

カシマさんは、噂うわさを聞いた人のもとに現れるとされる手足のない幽霊ゆうれいの怪談かいだんです。枕元まくらもとで「足はいるか?」と問いかけ、答えを間違まちがえると手足を奪うばわれる・取り殺されるといわれます。記録の追える範囲はんいでも半世紀以上の歴史を持つ、感染型怪談かいだんの最古参クラスです。

分類

感染型・問答型の怪談かいだん

「聞いた人の所に来る」+「正しく答えれば助かる」の二段構え

名前

カシマさん・カシマレイコ他

仮死魔しま霊れい子という当て字も。名前・性別・姿は語りによって揺ゆれる

記録

1970年代から検証されている

1972年ごろを基点に研究書が噂うわさの系譜けいふを追っている

救済

決まり文句で助かる

問答の「正解」が用意されている、攻略こうりゃく可能な怪談かいだん

語りの型と「正しい答え方」

カシマさんの語りは「問答」が核かくです。代表的な型はこうです。

深夜、眠ねむっているあなたの枕元まくらもとに、それは現れて問う。
「足はいるか?」
――相手に両足があれば「いらない」、なければ「いる」と答えるのが正解とされる。
「お前の名前は?」
――うっかり本名を答えてはいけない。「カシマさん」と答える、あるいは問いに問いで返すのが作法。
間違まちがえれば、一週間以内に連れて行かれる――。

問いの内容・正解の組み合わせは地域と年代で無数に変化します。共通するのは「正解が存在する」こと。理不尽りふじんに襲おそう怪異かいいが多い中、カシマさんは攻略こうりゃくの余地を残してくれる、ゲーム的な構造を持っています。

起源・広まりの歴史

  1. 戦後〜1970年代

    手足を失った人物の霊れいが問いかける型の怪談かいだんが語られ始める。踏切ふみきり事故・戦争など由来譚たんは複数系統が併存へいそん

  2. 1972年ごろ

    後の検証研究が基点とする時期。この頃ごろには学校の怪談かいだんとして流通していたとみられる

  3. 1970〜80年代

    「この話を聞いた人の所に現れる」という感染型の枠組わくぐみとチェーンレター文化が結びつき、爆発的ばくはつてきに拡散

  4. 1990年代

    学校の怪談かいだんブームで再燃。「カシマレイコ」など人格・物語が肉付けされた型が広まる

  5. 2003年

    研究書『呪のろいの都市伝説 カシマさんを追う』が刊行され、噂うわさの系譜けいふが整理される

  6. 現在

    テケテケなど派生怪異かいいの「本家」として、怪談かいだん史に欠かせない存在に

テケテケとの関係

下半身を失った高速の怪異かいいテケテケとは、「体の欠損」という共通点から兄弟関係で語られます。研究上はカシマさんの方が古く、問答で試す「静」のカシマさんから、追いかける「動」のテケテケが分岐したと位置づけられるのが一般的いっぱんてきです。

役割分担で言えば、カシマさんは枕元まくらもとの試験官、テケテケは路上のスプリンター。同じ由来譚(線路の事故)を共有しながら、恐怖きょうふの担当分野を分け合った珍めずらしい例です。

正体に関する4つの説

説 1

事故・戦争怪談かいだんの統合説

踏切ふみきり事故で手足を失った女性、戦地で亡くなった兵士など、複数の由来譚たんが「手足のない霊れい」という一点で合流したという説。

研究書が追った系譜けいふでも、源流は一本ではありませんでした

説 2

鹿島信仰しんこう関連説

「カシマ」の名を鹿島神宮・鹿島信仰(旅の安全・武神)と結びつける説。護符ごふ的な唱え言葉との関連が指摘してきされる。

「カシマさんと3回唱えると助かる」型の対処法と響ひびき合う説です

説 3

チェーンレター増幅ぞうふく説

「この話を聞いた者の所に来る」という枠組わくぐみが、不幸の手紙文化と合体して拡散力を得たという説。

感染設定は、怪談かいだんが自分で自分を配達する発明です

説 4

問答遊び起源説

「正しく答えれば助かる」という構造から、子どもの言葉遊び・度胸試しが怪談かいだん化したという説。

攻略法こうりゃくほうがあるからこそ、友達に出題したくなるのです

現れたときの対処法まとめ

語り継つがれてきた「正解」を一覧にしておきます。お守り代わりにどうぞ。

  1. 「足はいるか?」→ 相手の姿に合わせて。定番の正解は「いらない」(両足がある場合)とされる型が有名です

  2. 名前を聞かれたら → 本名を言わない。「カシマさん」と返す型が広く語られます

  3. 困ったら →「カシマさん、カシマさん、カシマさん」と3回唱えると助かる、という護符ごふ型の対処も伝わっています

  4. 現実の結論 → カシマさんは口承の創作です。読んでも現れませんが、枕元まくらもとの戸締とじまりと睡眠時間すいみんじかんには現実的なご利益があります

なぜ怖こわいのか・5つの理由

説 1

感染する語り

「聞いた人の所に来る」。読んだ瞬間しゅんかん、あなたも対象者リストに入る当事者化の仕掛しかけ。

牛の首・紫むらさき鏡と並ぶ、自己増殖ぞうしょく型の設計です

説 2

枕元まくらもとという無防備

現れるのは就寝しゅうしん中。人間がいちばん無力な時間と場所を狙ねらってくる。

寝ねる前に思い出させたら、この怪談かいだんの勝ちです

説 3

即答そくとうを迫せまる問答

寝起ねおきの頭で、命がかかったクイズに正解しなければならない理不尽りふじん。

間違まちがえたらどうしよう、という予習の不安まで含ふくめて恐怖きょうふです

説 4

欠損の由来

手足のない姿が、事故や戦争という現実の痛みと地続きになっている。

ただのお化けではなく、歴史の影かげを背負った怪異かいいです

説 5

救済がある残酷ざんこくさ

正解すれば助かる=間違まちがえたのは自分の落ち度、という自己責任の構造。

助かる道があるからこそ、試験は怖こわいのです

よくある質問(FAQ)

カシマさんは実在するの?

実在しません。戦後から語り継つがれる口承の怪談かいだんで、複数の由来譚たんが合流して現在の型になったとみられます。

この記事を読んだら本当に来るの?

来ません。「聞いた人の所に来る」は怪談かいだんを拡散させるための仕掛しかけです。念のため06章の対処法一覧をお守りにどうぞ。

「足はいるか」の正解は?

語りによって異なりますが、「相手に足があるなら、いらない、と答える」型が有名です。名前を聞かれたら本名を言わないのが共通の作法です。

カシマレイコとは別人?

同系統の怪異かいいの別名・別人格です。名前も性別も姿も語りによって揺ゆれるのが、この怪談かいだんの特徴とくちょうです。

テケテケとの違ちがいは?

カシマさんが枕元まくらもとで問いかける「静」の怪異かいい、テケテケが追いかける「動」の怪異かいい。カシマさんの方が古い系譜けいふとされています。

名前の由来は?

鹿島信仰しんこうとの関連説、事故・戦争の由来譚たんなど複数の説があり、特定されていません。研究書が出るほど系譜けいふが複雑な怪談かいだんです。

子どもが怖こわがったら?

「正しい答え」をいっしょに覚えるのが一番です。攻略法こうりゃくほうを手に入れた怪談かいだんは、恐怖きょうふからクイズに変わります。

似た都市伝説は?

テケテケ(分家)、紫むらさき鏡(感染型)、口裂さけ女(問答型)が親戚しんせきです。当サイトの解説記事でどうぞ。

この記事のまとめ

  • カシマさんは「足はいるか?」と枕元まくらもとで問う手足のない霊れいの怪談かいだん。戦後から続く最古参クラス
  • 核かくは感染型(聞いた人の所に来る)×問答型(正解すれば助かる)の二段構え
  • 由来譚たんは踏切ふみきり事故・戦争など複数系統が合流。テケテケの本家筋にあたる
  • 対処法は正しい答え+本名を言わない+3回唱えるの三点セットが語り継つがれている
  • 実在はしない。読んでも現れないが、枕元まくらもとで思い出す仕掛しかけだけは今夜も現役

参照ピクシブ百科事典 – カシマレイコ紀伊國きのくに屋書店 – 呪のろいの都市伝説 カシマさんを追う(松山ひろし著)