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メリーさんの電話とは?正体・起源・対処法を完全解説【都市伝説】

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2026-10-23 公開

メリーさんの電話とは?正体・起源・対処法を完全解説【都市伝説】

捨てたはずの人形から、電話がかかってくる。「あたしメリーさん。いま、ゴミ捨て場にいるの」――一本ごとに、彼女かのじょは近づいてくる。日本でいちばん有名な“着信する怪談かいだん”の全てを解説します。

メリーさんの電話とは?基本情報

メリーさんの電話は、捨てられた人形「メリー」が持ち主の少女に電話をかけてくるという怪談かいだん系都市伝説です。「あたしメリーさん。いま○○にいるの」という着信が繰くり返されるたび、メリーさんの現在地が少しずつ近づいてくる――シンプルながら完成度の高い構成で、学校の怪談かいだんの定番として世代を超こえて語り継つがれています。

分類

口承の怪談かいだん・都市伝説

電話というメディアを使った「接近型」怪談かいだんの代表格

原型

1970年代の「人形の電話」の噂うわさ

玩具がんぐメーカーの電話サービスをめぐる子どもたちの噂うわさがルーツとされる

確立

1980年代末〜平成初期

「メリーさん」の名前と現在の型が固まったのはこの時期といわれる

実害

なし

人形は電話をかけてきません。ただし着信への不安は現代でも別の形で…(06章)

あらすじ(お話の流れ)

ある少女が引っ越こしのとき、古くなった外国製の人形「メリー」を捨てていきました。新しい家で片付けを終えたその夜、電話が鳴ります。

「あたしメリーさん。いま、ゴミ捨て場にいるの」
いたずらだと思って切っても、電話はまた鳴る。
「あたしメリーさん。いま、商店街にいるの」
「あたしメリーさん。いま、あなたの家の前にいるの」
怖こわくなった少女が玄関げんかんを確かめても、誰だれもいない。安心して受話器を置いた瞬間しゅんかん、最後の電話が鳴る。
「あたしメリーさん。いま、あなたのうしろにいるの」

最後の一文で背後を振ふり返らせる――聞き手の体を動かしてしまう結末は、口承怪談かいだんとして最高の完成度です。地域や語り手によって、道順や結末の演出に無数のバリエーションがあります。

起源――ルーツは「人形の電話サービス」

メリーさんのルーツとして有力なのは、意外にも実在した玩具がんぐの電話サービスです。1968年、玩具がんぐメーカーが「専用番号に電話すると人形キャラクターの声が応える」というサービスを開始し、子どもたちの人気を集めました。

すると1970年代、子どもたちの間で「夜中にかけると変な声が応える」「向こうから電話がかかってくる」という噂うわさが生まれます。この噂うわさが口承で形を変え、特定の商品名を離はなれて「メリーさん人形」の物語へ置き換かわっていったと考えられています。実在のサービスへの配慮はいりょから名前が変わった、という指摘してきもあります。

つまりメリーさんの正体は、「人形がしゃべる」という当時最先端さいせんたんの体験が生んだ想像力でした。新しいテクノロジーが登場するたび、怪談かいだんはその隙間すきまに生まれるのです。

広まりの歴史

  1. 1968年

    玩具がんぐメーカーが人形キャラクターの電話応答サービスを開始。子どもたちに大人気となる

  2. 1970年代

    「夜中にかけると…」という電話サービスをめぐる怖こわい噂うわさが子どもの間に流通

  3. 1980年代末〜平成初期

    「メリーさんの電話」として現在の型が確立。学校の怪談かいだんブームの中核ちゅうかくメンバーに

  4. 1990年代

    学校の怪談かいだんブーム(書籍しょせき・映画)で全国区に。語りのバリエーションが爆発的ばくはつてきに増える

  5. 1999年以降

    携帯電話けいたいでんわの普及ふきゅうで「家の電話」から「ポケットの中」へ舞台ぶたいが進化。ネット掲示板けいじばんへの体験談・創作の投稿とうこうが急増

  6. 現在

    スマホ時代の新解釈(非通知着信・位置情報など)を取り込こみながら、現役の怪談かいだんとして生き続けている

正体に関する4つの説

説 1

電話サービスの噂うわさ進化説(有力)

実在した人形の電話サービスをめぐる子どもの噂うわさが、口承で洗練されて現在の型になったという説。時期・内容の連続性から最も有力視される。

テクノロジー発の怪談かいだんという出自がはっきりしている珍めずらしい例です

説 2

捨てられた人形への罪悪感説

大切にした人形を捨てる後ろめたさが「人形が追いかけてくる」物語を生んだとする心理説。人形供養の文化とも地続き。

日本人形・西洋人形を問わず「人形は粗末そまつにできない」感覚の反映

説 3

外国怪談かいだん輸入説

海外の人形怪談かいだんや電話怪談かいだんが輸入されて日本流に変化したという説。「メリー」という外国風の名前が根拠こんきょとされる。

直接の輸入元は特定されていません

説 4

いたずら電話実話説

実際のいたずら電話体験が語りに混ざって「本当にあった話」として補強されたという説。

怪談かいだんが「実話の顔」を手に入れる典型パターンです

電話が来たときの対処法

メリーさん本人から電話が来ることはありませんが、「知らない番号からの不気味な着信」は現代にも実在します。せっかくなので、令和の実用対処法とセットでどうぞ。

  1. 知らない番号・非通知には出ない――本物の迷惑めいわく電話・詐欺さぎ電話対策の基本です

  2. 出てしまって無言・不審ふしんなら即そく切ってブロック。折り返しは絶対にしない

  3. 「うしろにいるの」と言われたら――振ふり返らずに「じゃあ今度こそ捨てられないよう、大事にするね」と返すのが、この怪談かいだんへの最高の回答です

  4. 人形を手放すときは、地域の人形供養やお焚たき上げを利用すると、心もすっきりします

なぜ怖こわいのか・5つの理由

説 1

接近のカウントダウン

「ゴミ捨て場→商店街→家の前→うしろ」と距離きょりが縮む構造。恐怖きょうふが段階的に高まる、完成された演出。

ジョーズのテーマ曲と同じ、接近の恐怖きょうふです

説 2

電話という密室

声だけで姿が見えない。相手がどこにいるか分からないのに、こちらの居場所は知られている非対称性ひたいしょうせい。

ホラー映画が電話を愛用する理由そのものです

説 3

捨てた側の罪悪感

聞き手は「捨てられた人形」に少し同情してしまう。怖こわいのに、責める資格が自分にない。

被害者ひがいしゃが加害者でもある、上質な後味の悪さ

説 4

最後の一文の身体性

「うしろにいるの」を聞いた瞬間しゅんかん、誰だれもが実際に背後を意識する。物語が現実の体に干渉かんしょうしてくる。

語り部の必殺技。溜ためてから言いましょう

説 5

日常のメディアの反転

安心の道具である電話が恐怖きょうふの入口になる。現代ならスマホの通知音ひとつで再現される。

道具が新しくなっても、この怪談かいだんが死なない理由です

よくある質問(FAQ)

メリーさんの電話は実話なの?

実話ではありません。実在した電話サービスをめぐる子どもの噂うわさが原型とされる、口承の怪談かいだんです。

本当に人形から電話が来ることはある?

ありません。ただし現代の人形・スマートトイには通信機能を持つものもあるので、その意味では「しゃべる人形」は現実になりました。噂うわさが先に未来を予言していたのかもしれません。

「リカちゃん電話」との関係は?

1968年開始の電話サービスをめぐる噂うわさがメリーさんの原型になったという説が有力です。サービス自体は健全な人気企画きかくでした。

なぜ「メリー」という名前なの?

外国製の人形らしい名前として定着したと考えられます。異国風の名前が「よく知らないもの」の不気味さを支えています。

最後はどうなるの?

語り手次第です。「うしろにいるの」で終わる型が最も有名ですが、振ふり返ると人形が立っていた、何もいなかった、など結末には無数のバリエーションがあります。

子どもに話しても大丈夫だいじょうぶ?

学校の怪談かいだんの定番なので大丈夫だいじょうぶですが、電話や留守番が怖こわくなる子もいます。オチのあとに「作り話だよ」とセットで。

似た都市伝説は?

「さとるくん」(電話で呼び出す)、「口裂さけ女」(接近型)が親戚しんせきです。当サイトの解説記事でどうぞ。

人形を捨てるとたたられる?

たたりの心配より、思い出の品を雑に扱あつかう後味の悪さが「たたり」の正体です。人形供養という素敵な文化があるので、気になる方はぜひ。

この記事のまとめ

  • メリーさんの電話は捨てられた人形からの着信が近づいてくる接近型怪談かいだんの代表格
  • ルーツは1968年開始の人形の電話サービスをめぐる子どもの噂うわさとされ、平成初期に現在の型が確立
  • 恐怖きょうふの核かくは接近のカウントダウンと「うしろにいるの」の身体性。語りの技術が詰つまった教科書的怪談かいだん
  • 実害はなし。現代の実用対処は知らない番号に出ない・折り返さない
  • 電話→携帯けいたい→スマホとメディアが変わっても生き続ける、日本怪談かいだんの生きた古典

参照Wikipedia – メリーさんの電話ピクシブ百科事典 – メリーさん