トップ > 都市伝説

テケテケとは?正体・起源・カシマさんとの関係を完全解説【都市伝説】

  • テケテケ
  • 都市伝説
  • 学校の怪談かいだん
  • カシマさん

2026-10-24 公開

テケテケとは?正体・起源・カシマさんとの関係を完全解説【都市伝説】

夕暮れの校舎、窓の外を「テケテケテケ…」と何かが走り抜ぬける。上半身だけで、肘ひじをついて、あり得ない速さで――。学校の怪談かいだん界最速の怪異かいい、その全てを解説します。

テケテケとは?基本情報

テケテケは、上半身だけの姿で、両腕(肘ひじ)を使って「テケテケ」と音を立てながら猛もうスピードで追いかけてくるとされる怪異かいいです。学校の怪談かいだんの定番として全国に広まり、「走って逃にげても追いつかれる」という理不尽りふじんな速さが最大の特徴とくちょうです。

分類

口承の都市伝説・学校の怪談かいだん

1980年ごろの記録が確認されている口承怪談かいだん

発祥はっしょう

沖縄説・北海道説など諸説

1980年に沖縄で語られた話の記録があるが、北国の雪の線路を舞台ぶたいとする語りも根強い

特徴とくちょう

上半身のみ・時速100km超ちょうとも

肘ひじ歩きなのに自動車並みの速さ、という理不尽りふじんさが恐怖きょうふの核かく

名前の由来

移動音の擬音ぎおん

「テケテケ」という肘ひじが地面を打つ音から。音が名前になった珍めずらしい怪異かいい

あらすじ(代表的な語り)

語りの型はいくつかありますが、もっとも広く知られるのは「目撃もくげきと追跡ついせき」の型です。

放課後、教室に残っていた生徒が、窓の外に人影ひとかげを見る。3階なのに、窓の外に女の人の顔がある。
目が合うと、その人影ひとかげは窓枠まどわくに手をかけ、上半身だけの体で校庭へ降り立った。
「テケテケテケテケ……」
肘ひじが地面を打つ音が、ぐんぐん近づいてくる。生徒は走った。しかし校門を出たところで、音はすぐ後ろに――。

このほか、「雪の夜の駅で出会った下半身のない女性が、実は……」という由来譚たんつきの型や、「テケテケの正体を聞いた者のところに現れる」という感染型の語りも存在します。

起源・広まりの歴史

  1. 1980年ごろ

    沖縄県で語られていたという話が後年の調査で記録される。この頃ごろから各地に類話があったとみられる

  2. 1980年代

    「上半身だけで追いかけてくる怪異かいい」の語りが学校の怪談かいだんとして各地に流通。北海道など北国を舞台ぶたいにする型も広まる

  3. 1990年代

    学校の怪談かいだんブームの中でメディアに登場し、「テケテケ」の名前が全国区で定着

  4. 2000年代

    ネット掲示板けいじばん・怪談かいだんサイトで体験談と考察が蓄積ちくせき。カシマさんとの関係が語られるように

  5. 2009年

    ホラー映画『テケテケ』が公開され、若い世代にも知名度が拡大

  6. 現在

    学校の怪談かいだんの「走る恐怖きょうふ」担当として、現役で語り継つがれている

カシマさんとの関係

テケテケとよく並べて語られるのが、同じく下半身を失った怪異かいい「カシマさん」です。カシマさんは「この話を聞いた者のもとに現れ、『足はいるか?』と問う」という質問型・感染型の怪談かいだんで、戦後まもなくからの古い系譜けいふを持つとされます。

両者は「線路の事故で体が分かれた女性」という由来を共有することがあり、同一視されたり、テケテケが分岐した型と説明されたりします。調査では、カシマさんの方が古く、テケテケは「追いかける動き」に特化して分かれた比較的ひかくてき新しい型と位置づけられています。

正体に関する4つの説

説 1

事故怪談かいだんの派生説(有力)

鉄道事故をめぐる怪談かいだん群(カシマさん等)から、「追跡ついせきする動き」に特化して分岐したという説。雪国の線路の語りがルーツとされることが多い。

口承怪談かいだんの「分業と進化」がよく見える例です

説 2

沖縄発祥はっしょう説

1980年に沖縄で語られていた記録に基づく説。伝わる過程で、雪と線路の演出が付け加えられたと考える。

記録がある点で具体的な説です

説 3

擬音ぎおん先行説

「テケテケ」という印象的な音の語感が先にあり、そこから姿が想像されたという説。名前の力が怪異かいいを生んだ。

子どもの口承では音の面白さが生き残りの武器になります

説 4

高速移動の誇張こちょう進化説

語り継つがれるうちに「怖こわさの軍拡競争」が起き、速度がどんどん盛られて時速100km超ちょうになったという説。

「走っても無駄むだ」は、聞き手の希望を断つための進化です

遭遇そうぐうしたときの対処法

語りの中で伝わる対処法と、現実的な結論をあわせてどうぞ。

  1. 語りの中の定番①――「テケテケの正体を3日以内に誰だれかに話すと助かる」型。感染型の語りとセットです

  2. 語りの中の定番②――「足はどこ?」と聞かれたら決まり文句で返す型(カシマさん系の作法)

  3. 現実の結論――テケテケは口承の創作。夜道で本当に注意すべきは、音もなく近づく自転車と車です

  4. 本気で怖こわくなった夜は――この記事の03章(起源)を読み返すと、怪談かいだんが「作られていく過程」が見えて冷静になれます

なぜ怖こわいのか・5つの理由

説 1

逃走とうそうの無効化

人間の最終手段「走って逃にげる」が最初から封ふうじられている。時速100kmには誰だれも勝てない。

恐怖きょうふ演出における「希望の削除さくじょ」です

説 2

欠損の想像力

「上半身だけ」という視覚的インパクト。見た瞬間しゅんかんに事情を想像してしまう。

説明不要で背景が伝わる、強い造形です

説 3

音の接近

姿より先に「テケテケ」という音が来る。聞こえた時点でもう手遅ておくれという構造。

メリーさんの電話と同じ、接近型の恐怖きょうふです

説 4

校舎という日常

舞台ぶたいが学校。毎日いる場所だから、放課後の廊下ろうかでふと思い出してしまう。

学校の怪談かいだんが強い理由そのものです

説 5

理不尽りふじんさ

恨うらみの理由も襲おそう基準も語られないことが多い。理屈りくつが通じない相手は交渉こうしょうできない。

「意味がわからない」は最強の恐怖きょうふスパイスです

よくある質問(FAQ)

テケテケは実在するの?

実在しません。1980年ごろから記録のある口承の怪談かいだんで、語り継つがれる中で細部が進化してきた創作です。

本当に時速100kmで走るの?

語りの中の設定です。もともとは「速い」程度だったものが、語りの競争で数字が盛られていったとみられます。

カシマさんと同じもの?

近縁きんえんですが別の怪異かいいとして語られるのが一般的いっぱんてきです。カシマさんは質問型、テケテケは追跡ついせき型と、恐怖きょうふの担当が違ちがいます。

発祥はっしょうは北海道?沖縄?

諸説あります。1980年に沖縄で語られた記録がある一方、雪国の線路を舞台ぶたいにした語りも根強く、決着はついていません。

映画にもなってる?

2009年にホラー映画『テケテケ』が公開されています。怪談かいだんとしての知名度をさらに押おし上げました。

「話を聞いたら来る」って本当?

感染型の演出です。この記事を読んでも何も起きませんが、誰だれかに話したくなる仕掛しかけとしてはよくできています。

子どもが怖こわがったら?

「昔の人が作ったお話が、伝言ゲームでどんどん怖こわくなったもの」と03章の年表を見せるのが効果的です。怪談かいだんの仕組みは、知ると面白い教材になります。

似た都市伝説は?

カシマさん、口裂さけ女(接近型)、八尺様(追跡ついせき型)が親戚筋しんせきすじです。当サイトの解説記事もどうぞ。

この記事のまとめ

  • テケテケは上半身だけで高速追跡ついせきしてくる学校の怪談かいだんの定番怪異かいい
  • 1980年ごろの記録が確認される口承怪談かいだんで、発祥はっしょうは沖縄説・北海道説など諸説ある
  • カシマさんと由来を共有する近縁きんえんの怪異かいい。カシマさんが質問型、テケテケは追跡ついせき型
  • 恐怖きょうふの核かくは「走っても逃にげられない」逃走とうそうの無効化と、姿より先に届く音
  • 実害はなし。夜道で本当に警戒けいかいすべきは、音もなく近づく自転車と車

参照Wikipedia – テケテケwebムー – 上半身だけの怪異かいい「テケテケ」はどこで生まれたのか?