犯人当て推理クイズ 短編5事件
――証言の中に、嘘は一つだけ
消えたケーキ、割れた花瓶、消えた1万円。小さな事件の裏に、一つだけ嘘の証言が混ざっている。
物証と時間から矛盾を見つければ、犯人は必ず一人に決まります。さあ、捜査開始。
① まず「捜査メモ」の物証を頭に入れる → ② 3人の証言を物証と突き合わせる → ③ 矛盾した1人が犯人。「▼ 犯人と推理を見る」で答え合わせ。
※ヒント:疑うべきは人柄ではなく、時間と場所です。
証言の中の一つの嘘を見抜けFILE 1〜5・全事件解決可能
FILE 1消えたショートケーキ
冷蔵庫に取っておいた最後のショートケーキが消えた。家にいたのは3人。犯人だけが嘘をついている。
- 兄「僕は夕方からずっと自分の部屋にいたよ」
- 姉「私が夜8時に冷蔵庫を開けたときは、まだケーキはあったわ」
- 父「夜9時ごろ台所へ水を飲みに行ったが、冷蔵庫は開けていない」
【捜査メモ】ケーキの空き箱は、夜8時ちょうどに収集されたゴミ袋の中から見つかった。
犯人と推理を見る
犯人:姉
空き箱が夜8時収集のゴミに入っていた以上、ケーキは8時より前に食べられている。「8時に開けたらまだあった」という姉の証言だけが物証と矛盾する。嘘をつけるのは犯人だけ――甘い犯行でした。
FILE 2割れた花瓶
休み時間、誰もいないはずの教室で花瓶が割れた。容疑者は3人。犯人だけが嘘をついている。なお、担任の先生が「休み時間、校庭でBさんを見かけた」と証言している(先生は容疑者ではない)。
- A「私はずっと音楽室でピアノの練習をしていました」
- B「ぼくは休み時間ずっと校庭にいた。教室には行ってない」
- C「休み時間、教室でBを見たよ」
【捜査メモ】先生の証言は事実として扱ってよい。
犯人と推理を見る
犯人:C
先生の証言でBが校庭にいたことは確定。すると「教室でBを見た」というCの証言が嘘になる。嘘をついているのは犯人だけ――Cは自分が教室にいたことを隠すため、校庭にいたBに罪を着せようとしたのです。
FILE 3消えた1万円
昼休み(12時〜13時)、経理室の金庫から1万円札が1枚消えた。容疑者は3人。犯人だけが嘘をついている。
- X「昼休みは経理室の前の席にいたが、誰も入らなかった」
- Y「私は外でランチをして、戻ったのは13時ちょうどです」
- Z「12時半ごろ、経理室の電気が消えているのを廊下から見ました」
【捜査メモ】Yの財布から12時45分・隣町のカフェのレシートが見つかった。隣町から会社までは徒歩40分、他の交通手段はなかった。
犯人と推理を見る
犯人:Y
隣町から会社までは徒歩40分。12時45分に隣町にいたなら、戻れるのは早くても13時25分で、「13時ちょうどに戻った」というYの証言は物理的に成立しない。嘘をつくのは犯人だけ――Yは犯行時刻をごまかすために戻り時刻を早く偽ったのです。レシートという物証が、自分のアリバイではなく自分の嘘を証明してしまいました。
FILE 4深夜の落書き
倉庫の壁に大きなペンキの落書き。発見は朝5時。容疑者は3人。犯人だけが嘘をついている。
- 甲「昨夜は雨だったから、俺は一歩も外に出ていない」
- 乙「深夜0時ごろ倉庫の前を通ったが、壁はきれいだった」
- 丙「朝5時に見つけて、すぐに通報しました」
【捜査メモ】使われたペンキは乾くまで6時間かかるタイプ。発見時、落書きは完全に乾いていた。
犯人と推理を見る
犯人:乙
朝5時に完全に乾いていた=落書きは遅くとも前夜23時までに描かれたことになる。すると「0時にはきれいだった」という乙の証言だけが成立しない。深夜に通りかかったのではなく、描き終えて帰るところだったのです。
FILE 5消えたゲームソフト
Qの部屋から発売日に買ったゲームソフトが消えた。容疑者はPとR。嘘をついているのは1人だけで、それが犯人。
- P「その日、Qの家には行っていない」
- Q「ソフトは夕方までは棚にあった」
- R「ぼくとPがQの家に着いたのは夜7時。ずっと2人一緒だった」
【捜査メモ】玄関の防犯カメラに、夜7時に2人の人物が入っていく姿が映っていた。
犯人と推理を見る
犯人:P
カメラの映像でRの「2人で行った」は事実と確認できる。すると「行っていない」というPの証言だけが嘘。嘘をつく理由はひとつ――発売日に買えなかったソフトへの、出来心でした。

