Classic Horror
意味がわかると怖い話
意味がわかると怖い話
【有名・定番編】厳選10選
語り継がれてきた、本物の怖さ。
全10話収録
解説付き
定番・名作揃い
ネット黎明期から語り継がれてきた、意味怖の名作・定番作品を10話厳選しました。
「知ってる」と思っていても、解説を読んで改めてゾッとする——そんな話ばかりです。
🕯 読み方:まず話だけ読んで、意味を考えてみてください。解説はボタンを押すと表示されます。
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01
★☆☆ 初級ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた。次の日見に行くと死体は消えていた。
5年後、些細なけんかで友達を殺し井戸に捨てた。次の日見に行くと死体は消えていた。
10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺し井戸に捨てた。次の日見に行くと死体は消えていた。
15年後、嫌な上司を殺し井戸に捨てた。次の日死体は消えていた。
20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺し井戸に捨てた。次の日見に行くと死体は消えていなかった。
解説
ずっと死体が消えていたのは魔法ではなく、母親が息子の罪を隠すために井戸の死体を片付けていたからです。その母親自身を殺してしまったため、もう処理してくれる人がいなくなりました。
ポイント:最後の「母を殺した直後から死体が消えなくなった」という因果関係。ネット黎明期から存在する、論理展開が完璧な伝説の話です。
02
★★☆ 中級ベトナム戦争から家に帰る前夜、青年兵士は自宅に電話した。「明日帰るんだけど、他に行くところがない友達を連れて帰りたいんだ。彼は地雷を踏んでね、腕と足を失ってしまったんだよ」
両親は押し黙ってしまった。「障害者の世話は大変よ。あなたにも私たちにも自分達の人生があるのだから、一生縛られるなんて無理よ」
息子は黙って電話を切った。翌日、警察から電話があり、青年兵士の両親は彼がビルの屋上から飛び降りて死んだことを知らされた。死体と対面した両親は絶句し、泣き崩れた。
解説
兵士が言っていた「腕と足を失った友達」とは、地雷で四肢を失った「彼自身」のことでした。両親の反応を試すために他人のふりをして聞き、拒絶されたため絶望して自殺しました。
ポイント:「友達の話」として両親の反応を伺っていた点。反戦ドラマとしても非常に完成度が高い名作です。
03
★★☆ 中級突然、不登校になった友人にメールしてみた。
友人:今ね、妹が庭で歌歌ってるけどなんか歌詞めちゃくちゃw大声で間違った歌詞で歌うなっつーのw「もーもたろせん もんたろせいー」
私:なにそれwいきなり違うw
友人:「おにしにつけたー おびかんごー」
私:いみふwww
友人:「ひさつー れたしに くださいたー」
私:元気そうだし安心したわけよ。
解説
歌詞の間違っている部分の文字だけを抽出して繋げると「せんせいにおかされた(先生に犯された)」となります。不登校の理由はこれです。
ポイント:「間違っている歌詞の文字」のアナグラム・抜き出し。声に出して歌えない言葉を歌詞に隠して伝えた妹の必死さが伝わります。
04
★★★ 上級姉にはもうすぐ5歳になる子供が居る。先日、姉の家に寄ったとき、その子にPCメールの使い方を教えた。後日、その子からのメールが届いた。
本文に「6j5えおうえんww7.とd,」とだけ書かれていた。
なんとなく可愛らしく思え、「ありがとう」と返信した。あとで気づき鳥肌が立った。
解説
パソコンのキーボードで、かな入力モードのまま「6j5えおうえんww7.とd,」のキー(ローマ字印字)を打つと「おまえいらないみててやるからしね」となります。
ポイント:キーボードの配列(かな入力とローマ字入力のズレ)を利用した古典的名作。「あとで気づき」という語り手の後悔が痛い。
05
★★★ 上級近ごろの警察はなにやってるんだろうね。先週、職場の近くで殺人事件があったんだよ。若い女をアイスピックでめった刺し。しかも普通のアイスピックじゃない、業務用の三本歯のやつでだぜ?
うちのばあちゃんなんか、可哀相なくらい怯えちゃって。なのに警察ときたら、まだ凶器すら判明できないだとよ。まったく馬鹿にしてるとしか思えないね。
解説
警察ですらまだ凶器が何かわかっていないのに、なぜ語り手は「業務用の三本歯のアイスピック」だと知っているのでしょうか。語り手自身が犯人だからです。
ポイント:警察が「まだ凶器すら判明できない」ことと、語り手が凶器を詳細に知っている矛盾。独白型叙述トリックの代表作。
06
★★★ 上級夏だったし、男女4人で心霊スポットと言われてる廃トンネルに向かった。もうすぐトンネルに入る、という時、トンネルの中にワンピースを着た小さな女の子が見えた。しかもこっちに走ってきたんだ。
俺たち4人は真っ青な顔を見合わせて「もう無理だ!逃げよう!」と言って車をUターンし飛ばした。
次の日の夜のニュース番組を見るまでは。
解説
翌日のニュースで廃トンネル付近の事件が報道されたのでしょう。彼らが見たのは幽霊ではなく、殺人鬼から命からがら逃げ出してきて車に助けを求めていた生きた女の子でした。
ポイント:「こっちに走ってきた女の子」を幽霊と勘違いして見捨てたこと。心霊現象だと思い込む人間の心理を突いた嫌な現実です。
07
★★★ 上級特急電車に一人の男が乗り込んできた。乗客の顔を見回し「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」「あなたは45歳ですか?」顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。
「あなたは50歳ですね?」「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。「・・・私が見えているのは貴方がたの寿命です」
解説
男に見えていた数字は年齢ではなく「寿命(死ぬ年齢)」でした。女性の寿命が「50歳」と見えており、あと5分で51歳になるということは、この電車の全員があと5分以内に死ぬということです。
ポイント:「年齢=寿命」であることと、女性の「あと5分で51歳」というタイムリミット。パニックホラーの導入として秀逸です。
08
★★★ 上級1904年8月のことだ。我が家は、6年前結婚してすぐに妻と選んで購入した中古住宅だ。妻と二人の娘は一昨年の船旅中の事故により他界。
妻の部屋の天井裏から日記が出てきた。日記の内容はこうだ。
7/15:今日から私と貴方の生活が始まりますね
9/21:貴方のために今の私が作られました。
12/9:それでも私は貴方を放さない。
2/23:もうすぐです。
2/29:理解して頂けましたか?
私は恐怖のあまり、遠い街へと引っ越した。
解説
結婚したのが1898年で、「2月29日」が存在するうるう年は「1904年」しかありません(1900年はうるう年ではない)。しかし妻は「一昨年(1902年)」に他界しています。つまりこの日記は死んだ妻が今年書いたものです。
ポイント:「1904年」「6年前結婚」「2月29日(うるう年)」の暦の計算。歴史・暦の知識を用いた論理クイズとして上質な作品です。
09
★★★ 上級最近、近所で連続殺人事件が起きている。被害者は全て同じ小学校の子供。事件現場には必ずクローバーが大量に供えられている。
お婆さんが供えているらしい。「私の孫も亡くなってしまったのよ。この殺人事件で亡くなった子達、孫ととても仲良くしてくれてたらしいのよ。だからこうして、全員にクローバーを供えているの。」
涙しながらそう話すと、お婆さんはその場を去っていった。
解説
クローバーの花言葉には「復讐」という意味があります。孫の死に関わっていた子供たちを、お婆さんが復讐のために連続殺害し、花を供えています。
ポイント:「クローバー」の花言葉と「孫と仲良くしてくれてた」という言葉の裏。哀しさと恐怖が同居する作品です。
10
★★★ 上級俺とA君B君C君の4人は、いつも一緒であの日も俺の車に乗って皆で出かけたんだ。
A「もう動いても平気なのか?」
B「うん、ただの捻挫だから」
俺「車はグチャグチャの全損だったけどな」
C「猫だったらしい」
B「で、即死だったって…」
B「そういえば皆の中で、俺君だけバイク持てなかったね」
A「ああ、それでいつも俺君に車出してもらってたんだったな」
C「それが、こんなことになるなんて…」
俺「おいおい、そんな暗くなるなよ」
解説
会話の中から「俺」のセリフを全て抜き取っても、A・B・Cの3人の会話として完全に成立しています。「俺」はあの日の事故で即死しており、3人は「俺の葬式」に向かっている最中なのです。
ポイント:「俺」の言葉に対して誰も直接返事をしていない点。読み合いをした時に「俺が無視されている!」と気づきやすい名作です。
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